モジュール: 極秘情報

戦闘が終了し、経験値を取得しました。車両のモジュールを研究できるだけの経験値が溜まったでしょうか? しかし、真のタンカーであれば、手当たり次第にモジュールを研究するのではなく、対象モジュールの特性を確認した上で、どのモジュールを優先して研究すべきか、よく考えるべきでしょう。そこで問題です。最初に経験値を費やして研究すべきモジュールはどれであり、そのモジュールをアップグレードすることで、どのようなメリットが得られるのでしょうか?

それを確認するためには、新旧のモジュールの特性を比較すれば、一目瞭然となるでしょう。

KV1-S 主砲比較

例えばその車両の初期サスペンションと最上位サスペンションを比較した際、違いが旋回速度だけだったとしましょう。このモジュールを本当に研究すべきなのか、もっと優先すべき他のモジュールのために経験値を温存すべきなのではないか、と疑問に思うかも知れません。

しかし、このモジュールの特性とは必ずしもそう単純ではありません。、各モジュールには、クライアント上で確認可能な特性値以外にも、様々なその他のパラメータが設定されています。その全てを画面上に表示しようとすると、まるで技術マニュアルのような情報量に溺れてしまうことでしょう。今回の記事では、一部のモジュールの裏パラメータについて解説致します。

サスペンション

多くのプレイヤーが最も優先度が低い、と勘違いしているモジュールの一つ、といえるかもしれません。このモジュールで表示されるメインパラメータは、旋回速度です。そう考えてしまうのも無理はないでしょう。ここでの旋回速度は、1 秒あたりの車体旋回速度を示しています。ほとんどの車両には、初期型サスペンションと新型サスペンションの計 2 種類が用意されています。新型サスペンションを搭載するには、予めモジュールの研究・購入を行う必要があります。

 

一例として、ソ連の T-150 戦車のサスペンションを確認してみましょう。初期型も上位型も、基本的には同じ性能に見えます。重量と最大積載量は同一であり、旋回速度も 1 度しか違いません。T-150 は機動性の高い車両とは言えませんし、旋回速度が 1 度向上したところで、実際の戦闘においてはあまり大きな差は生じないでしょう。それにも関わらず、経験値を費やしてサスペンションをアップグレードする意味があるのでしょうか?

しかし、実際はこのサスペンションのアップグレードにより、車両性能は大きく向上します。画面には表示されない裏パラメータとして、次のような項目が存在するのです

  • 履帯装甲: 側面から飛来した敵弾が、まず履帯に当たり、貫通した後、車体の装甲に当たった、という状況がよく発生します。この場合、履帯の装甲は車体の装甲に対する防御として機能し、履帯の装甲が強力であるほど、車体の装甲が貫通される可能性が低くなるのです。特に、榴弾 (HE) や対戦車榴弾 (HEAT) に対しては、履帯がダメージを完全に無効化してくれる場合もあります。
  • 履帯耐久力: サスペンションをアップグレードすることにより、その耐久力が向上する場合があります。そして耐久力が高いほど、履帯は被弾に強くなり、履帯切れにより移動不能になる可能性が低くなります。特に敵の単発火力が低い場合には、この差は大きく出るでしょう。
  • 修理速度: サスペンションをアップグレードすることにより、履帯が切れた際の修理時間を短縮できる場合があります。修理時間が短いほど、修理キットを使用して緊急修理なしでもしのげるケースが増え、修理スキルや工具箱の効果も高まります。
  • 走破能力: これは様々な地盤における走行性能に影響するパラメータです。本ゲームには、舗装地盤、通常地盤、軟地盤という 3 種類の地盤があり、その値が高いほど柔らかい地盤における速力や旋回速度の低下が小さくなります。
  • 照準分散への影響: サスペンションをアップグレードすることにより、移動中あるいはその場で旋回した際の着弾分布を抑制できる場合があります。このことで、移動後の照準収束時間を短縮することができます。

T-150 のサスペンションをアップグレードした場合、以下のような変化が発生します:

  • 走破能力: 舗装地盤で 14%、通常地盤で 17%、軟地盤で 20% 向上
  • 移動中の着弾分布: 8% 抑制
  • 履帯耐久力: 7.6% 向上

 

このように履帯をアップグレードするメリットは、車体旋回速度が向上するだけではないのです。サスペンションをアップグレードするメリットをご理解して頂けたでしょうか? 参考までに、もう一つだけ秘密をお教えしましょう。一部の車両においては、サスペンションのアップグレードに伴う移動中の照準分散抑制は、20% に達することがあります。加えて、履帯修理速度や車両の移動力向上に繋がる場合もあります。特に後者は、エンジンのアップグレードよりも効果が高い場合もあります。

 

砲塔

砲塔もまたサスペンションと同様、表面的な変化が目立たないモジュールです。ゲームクライアント上で確認できる限り、砲塔アップグレードに伴う主な違いはHPの増加および視認範囲の向上です。また、より高性能な主砲を搭載するためには、砲塔のアップグレードが必須となる場合もあります。このモジュールもまた、優先度が低く見られがちです。しかし砲塔もまたサスペンションと同様、興味深い裏パラメータが設定されています:

 

  • 最大所持弾数:砲塔をアップグレードすることによって、最大所持弾数が増加する場合があります。弾切れに悩まされている場合は、砲塔をアップグレードすることにより状況が改善できる可能性があります。
  • 主砲装填速度: 砲塔のアップグレードに伴い、主砲装填速度が大幅に向上することがあり (砲塔アップグレードの前後で同じ主砲を用いる場合)。一例として、ドイツのPz.Kpfw. IV 中戦車で7.5 cm Kw.K. 40 L/48 砲を用いる場合、初期砲塔では発射速度が毎分 6.91 発であるのに対し、最上位砲塔にアップグレードすることで、これは毎分 7.46 発に向上します。
  • 砲塔旋回に伴う着弾分布: 砲塔をアップグレードすることで、砲塔旋回に伴う着弾分布を抑制できます。激戦において、勝敗を分ける重要な要素となるでしょう。
  • 射撃に伴う着弾分布: これもまた、砲塔をアップグレードすることで影響を受ける要素です。特に発射速度の高い主砲においては重要な要素と言えるでしょう。
  • 最小着弾分布:稀にですが、砲塔をアップグレードすることで最小着弾分布を縮小できるケースもあります。
  • 照準時間: これもまた、砲塔アップグレードに伴い短縮できる場合があります。
  • 射撃に伴う隠蔽率低下: この値もまた、砲塔アップグレードに伴い若干の影響を受けます。しかしこの値は、主砲の口径に依存します。

一例として、ソ連 IS-8 重戦車の砲塔をアップグレードする場合、ゲームクライアント上で確認できる限りでは、HP が若干増加するものの、それ以外の部分では初期砲塔も上位砲塔も各パラメータは完全に同一です。ですが、裏パラメータでは、以下の通り変化するのです。これらの変化は小さなものですが、しかしその重要性は過小評価すべきではありません:

  • 発射速度: 毎分 5.00 発から 5.15 発に向上
  • 砲塔旋回に伴う照準分散: 20% 抑制
  • 照準時間: 3.4 秒から 2.9 秒に短縮

これらの変化について知っていれば、砲塔アップグレードの効果は大きな変化を齎す、と理解して頂けるかと思います。少しでも高い発射速度、高い精度、短い照準時間を望むのであれば、ぜひ砲塔のアップグレードを検討しましょう。

 

エンジン

エンジン・アップグレードの効果については、誰もがご存知だと思います。エンジン出力が向上すれば、車両の機動性が向上するというのは明白です。ですが、KV-3 重戦車の V-5 エンジン (初期型) と V-2IS エンジン (初期型と最上位型の中間型) を比較した場合はどうでしょうか。この 2 つのエンジンのパラメータは、完全に同一です。よって通常、プレイヤーがこの中間型エンジンを研究する理由は、より高いパラメータを有する最上位型エンジンを研究するためにやむを得ず研究する、場合が多いでしょう。しかし、エンジンにもまた裏パラメータが設定されています:

 

  • エンジン HP: サスペンションにおける耐久力と同様、被弾の際に損害が発生する可能性を抑制できます。
  • 修理速度: 修理速度が速いほど、大破した際の復旧所要時間が短くなります。
  • エンジン出力: これは裏パラメータではありませんが、エンジン出力が高くなると、単に速度が速くなるだけでなく、車体旋回速度も大幅に向上するという点は覚えておきましょう。
  • 火災発生率: これも裏パラメータではありませんが、多くのプレイヤーが注意を払わないパラメータです。しかしその重要性は言うまでもないでしょう。

そして KV-3 の場合、V-5 (初期型) エンジンから V-2IS (中間型) エンジンへとアップグレードした際の効果は以下の通りです:

  • エンジン HP: 58% 増加。被弾した際の損害発生率が大幅に低下します
  • エンジン修理速度: 50% 増加

総じて言えば、たとえ表面上の違いが小さい場合であっても、モジュールをアップグレードした場合には相応の効果が期待できる場合が多い、ということです。裏パラメータの影響は小さなものではなく、それが勝敗を分けることも少なくないでしょう。それでは、戦場での健闘を祈ります!

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